<インタビューを受けてくれた人>
沖縄国際大学 総合文化学部 社会文化学科 教授
藤波 潔(ふじなみ きよし) さん
※藤波さんのインタビュー動画はこちらから→
https://youtu.be/ARmywibBw1U
■藤波さんのお仕事を見てみよう

私は、沖縄国際大学に来て現在19年目になります。
その前に東京の大学で2年間、授業は担当しない先生の仕事をしていましたので、大学の先生になってだいたい20年くらいになりますね。
沖縄国際大学では、歴史を教える先生をしています。
大学の先生は、大きく分けて4つの仕事を担当しています。
一つ目は「授業」です。二つ目は「自分の研究」。私であれば歴史をどうやって教えていけばいいのかという事を深めていく仕事になりますね。
それから三つ目は、学校や大学を「運営」をしていくのに必要なお仕事。そして四つ目が地域や社会からお願いをされてお話をしたり、調査をしたりする「地域貢献」(ちいきこうけん)といった仕事になります。
私が大学の先生になりたいと、はっきりと決めたのは20代の後半でしたが、もともと学校の先生になりたいという気持ちは子どもの頃からありました。
■先生にとっての働く喜び

大学の先生と言っても、学校の先生と変わりありませんので、自分が担当している学生がどんどん成長していく姿を見ることは何事にもかえがたい喜びですし、やりがいもあります。
私は、大学で歴史学を教える一方で、将来学校の先生になりたいという学生の指導も担当しています。
そういう学生たちには大学で「模擬(もぎ)授業」といって、実際の先生のように50分間、同じ学生の前で授業をするという訓練をする時間があります。
最初は全く授業の準備も人前で話すことも出来なかった学生たちが、訓練に訓練を重ねていくと、少しずつ授業ができるようになってきます。
小学校にも来ると思いますが、教育実習で学校や児童生徒と関わって、そのあと学校の先生になって小学校や中学校で教えている姿を見るとやっぱり嬉しいですね。
■知らなかったことを知る楽しさ


私は歴史学という学問を研究していますので、昔の人達が書いた記録や、昔の人達が作った物を調べたりして、そこから過去の事を学ぶという事をやっています。
また、私と似たようなことに興味関心がある方が、同じように調べて、その結果が本や論文になったりしていますので、それらを読んで研究の参考にすることもあります。
先ほど、大学の先生には四つのお仕事がありますとお話ししましたが、私自身の研究も好きでやっていますので、色々なことを調べ学んだ結果として、分からなかったことが分かったり、別々の事だと思っていたことが実は関係していたという事を知ると、色々な世の中の仕組みが見えてきて、非常に面白くやりがいを感じています。
また、大学の運営に関わる仕事では、これまでやった事や調べた事がなかった仕事がたくさんあります。
そうした仕事に取り組んで、色々苦労しながら、一つ一つ実現していく経験の積み重ねが、自分にとっての成長かなと感じています。
苦労が多いものほど、それが実現した時は、とてもとても大きな喜びです。
大学の場合だと、学生達が学ぶ内容や学ぶための仕組みだったりするので、自分が考えた仕組みの中で学んだ学生たちが、卒業後、社会に出た時に「大学の授業が役にたったな」と思ってもらえれば、とても嬉しいです。
■色々な人と交流することの大切さ


私は生まれてから高校を卒業するまで北海道で過ごしていました。
多少あきっぽい性格でもあるので、小中学生の頃はたくさんの事にチャレンジをしました。
少年野球もしましたし、北海道なので冬場はスピードスケートもしました。
外に出るのが大変な時は、屋内でクラシックギターや将棋などをしました。中学校の時は吹奏学部にも入ってがんばっていました。
色々な分野の競技や楽器などをやっていると、それぞれのルールやマナー、人とのお付き合いの仕方が違ってきます。
たくさんの決まり事やマナーや習慣にふれることができたので、色々な観点から物を見たり、色々なタイプの人とお付き合いする事が出来るようになったのではないかと思います。
自分と意見や考えが違う人との交流も必要だと思いますよ。
どういう状況の中で、その人とお付き合いをしなければいけないのかという事にもよるかと思いますが、まずは自分の考えをはっきり伝えるという事が大事だと思います。
その上で、相手の考え方もしっかりと受け止めてあげる。
お互いの考えを理解した上でも意見が合わないことがありますから、それはそれで仕方がないことなのかと納得することが大事だと思います。
■藤波さんから見る宜野湾市のみりょくとは?

宜野湾市は今年度人口10万人を突破した記念すべき年になりましたが、この10万人という人の数や市の大きさが、丁度いい感じだと私は受け止めています。
もっと大きくなると知らない人、知らない地域がたくさん出てきますし、もっと小さくなると選択肢がせばまってくると思うのですが、そのどちらでもなくて、程々に大きくて程々に選択肢もあるところが宜野湾市のみりょくなのではないかと思います。
■将来をワクワクしながら待つみなさんへ

宜野湾市の子どもの皆さん。
自分で自分の可能性を否定するのではなくて「自分はこんなことも出来るんだぞ」、「あんなことも出来るんだぞ」と様々なことにチャレンジしてもらいたいです。
その時に覚えていてほしいことは、チャレンジしているのは自分だけではなくて、「他の人もチャレンジしたいと思っている」ということです。
なので、他の人の考え方も大事にしてほしいと思います。
他の人の考え方をしっかり聞くことで、今まで考えてなかったけど、こういう事にもチャレンジできるかもしれないという可能性が広がりますから、他の人といっぱい交流しながら自分の可能性をどんどん広げていってほしいと思います。